【第7回 昔の飛脚は1日で200km走ったって。。。本当?】

  

      剣豪 宮本武蔵が書き表した書物に「五輪書」というものがあります。

      その中には、1日に40里、50里も歩く者がいると書いてあります。  ※1里=約4㎞  

      1日に160㎞~200㎞も歩くわけです。

       他にも江戸時代、当時の風俗を表した書物の中で飛脚が朝未明に日本橋を出発し、高崎(約100㎞)まで行き、しばらく

                休んだ後に翌朝未明、日本橋まで帰ってきたというものや、三重 松坂で”歩行術”の大家「竹川 竹斎」という人は松坂から

                江戸 日本橋までを3日で往復(約800㎞)をしたという記録書が、数々散見できます。

       本当?と、思われるかもしれませんが…

       どうやら嘘でも、オーバーな話でもないようです。

                いずれにせよ1日を休憩時間(飛脚本では6~7時間程度)を挟んで200㎞を踏破するわけですから、時速11㎞以上、現代

    のフルマラソンですと3時間半程度で走るわけですからものすごいです。

       走る時に比べて身体にかかる負担は大きくなります。

       足底(足関節)、足首(足首関節)、膝(膝関節)、腰(腰分節)、首(首関節)の各関節に大きな負担がかかります。

       走りの動作は上下の運動負荷(通常の歩き動作の重量負荷が約2倍)がかかりますから、各関節にかかる負担は非常に

                大きくなります。

       首には頭の重さ(体重の約1割)、腰には上半身の重さ、膝にはプラス腰部・大腿の重さ、足首・足底の足関節には全て

                の重量が…その走り方や姿勢にもよりますが、体重の1.5倍から3倍の荷重がかかっているのです。

    優れたマラソンランナーは身体のブレが小さく、首・腰はほとんど揺れず、身体全体の捻りや歪みが抑制されていること

    がみてとれます。

    身体に上下動・左右動があれば、それはエネルギーロスということですから長時間の歩行、速さを得る歩行、短時間の

    歩行でも身体に無理ない楽な歩行、健康のための歩行、筋骨に有益な歩行は望めないということです。

  

    今回は健康で筋骨に資するための楽々走行をご紹介します。 

    是非、お試しください!!

    

               〚 1 〛足底全体よりもやや前側でふわりと着地する

     〚 2 〛上体は僅かに前傾する

     〚 3 〛首付け根部位をちょっと緊張させる

     〚 4 〛腕は体幹よりも前に「8」、後ろに「2」程度幅で小さめに振る