人間は二足歩行するようになって腕と手が自由になって色々な物を道具として使い、また道具を作って、それが脳を
急速に進化させ文明をもつようになったと言われています。急速に進化したものの中に鎖骨があります。
犬や猫などの四足動物には鎖骨が無く、猿などの霊長類、鳥類などにはあります。
猿などは木上生活ですから枝を握ったり、抱き着いたり、腕の上げ下げが自由にできないといけませんので鎖骨があ
りました。 鳥はご存知のように空を飛びますので、羽(腕)の自由度が必要なので鎖骨があります。
人間の鎖骨は胸骨と肩甲骨とに連結して体幹と繋がっていて、その上に複雑な構造の肘関節・手関節に連結しており
より雑怪奇な運動、動作を行うことが出来るようになりました。
人間の手はご存知の通り5本の指と掌で構成されていますが、母指は2つの関節、それ以外の指は3つの関節でできて
いて、母指は他の指と対抗しています。そのため、手を開いたり結んだり、握ったりは勿論ですが、その目的・用事
に応じて母指側・小指側の使い分けを手首、 肘、肩、鎖骨を通じて行うようになりました。
例えば荷物を掴んで持ち上げる時は小指側に力を込めて、背筋と連動させ、手腕で持ち上げます。
重量物を押すときは母指側に力を込めて胸筋と連動させて手腕を押し出します。
母指側は主に身体前面に通じて連動していて小指側は身体背面に通じて連動しています。
中指は肩上面に通じて連動しています。
手荷物やカバンなどを持つ時は、母指・小指を外して人差指・中指・薬指の3本の指で持つと、かえって軽く持つこと
が出来ます。
さて、前置きが長くなりましたが…
「カラオケ」です!!
カラオケでマイクを持つ時、貴方は小指を立てる派ですか?
それとも立てずに全部の指で握る派ですか?
実は、小指を立ててマイクを握る人は隠れた意図を持っているのです!!
小指を立てると小指伸筋、尺側手根伸筋という筋肉が伸び、張りが出ます。
そうすると連動する筋肉は肘関節、肩関節を経由して僧帽筋等の筋肉に繋がって背中全体が後方に引っ張られること
になります。
当然背側が縮めば前方の胸・腹側は拡がることになり、息がしやすくなって腹・胸に空気を多く吸い込めるのです。
従って声量豊かな歌が歌えるようになるということです。
一度マイクを全部の指で握った時と小指を立てた時の息を吐き続けられる時間を計ってみてください。
「小指立て」が有効なことが実感できると思います!!
更に良い方法はないの?
あります!!
肺活量が大きくなり、高音、低音が出しやすくなる方法が・・・
立てる指は2本、人差指と小指です!!
母指・中指・薬指でマイクを握ってください。
歌がうまくなること間違いなしです!?